子供たちに“理科離れ”は存在しない

気象キャスターネットワーク”というNPOの団体があるのをご存知でしょうか?

テレビなどに出演している現役の気象キャスターをはじめ、過去に気象キャスターとして活躍していた人たちが集まって、環境・気象教育や防災知識の普及、啓発を行い、防災上重要な役割を果たす気象キャスターを育成、支援する活動を行っています。

わたしは、その団体に所属していて、各地の小学校に出向いて、出前授業などの講師も行っています。

最近は、浜松市内の学校に出向くことが多いですね。下の写真は、そのひとつで、“地球温暖化と新エネルギー”をテーマにした授業風景です。

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写真の様子からもわかると思いますが、子供たちは、とても熱心かつ楽しみながら耳を傾け、笑い声も絶えず、こちらが質問をするとみんなが手を挙げて、答えてくれます。

こうした経験から思うことは、少なくとも私には“理科離れ”の傾向があるとは感じられないということです。本当は「子供たちは理科に対する興味や関心が高く」、「理科好きの子供たちは多く」、「子供たちの理解力や思考力は今も昔も変わっていない」のではないでしょうか。

とはいえ、現実には、子供たちのまわりから豊かな自然がどんどんなくなり、体験したり、観察したりする機会がめっきり減ってしまったのは確かです。興味や関心をそそる場所や機会がなければ、理科を好きになるきっかけもできず、理科的な発想や思考力を発揮することもできません。結局のところ、そうした環境が“理科離れ”を助長してしまっているのかもしれません。

それで、この出前授業では、クイズ形式で話を進めたり、子供たちが参加できる実験を行ったりして、相互のコミュニケーションが確立できる授業スタイルになっています。

こうした授業ができるのは、講師陣が皆、気象キャスター経験者だからなんでしょうね。

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