11月15日、阪神タイガースの秋季キャンプ地でもある高知県安芸市に行ってきました。目的は、安芸市内にある小学校の出前授業。テーマは「海の安全と環境」です。
飛行機嫌いなので、住まいの東京町田を前日に出発、夜行寝台を利用して、翌日午前に安芸市に到着しました。
後免駅～安芸駅までは、太平洋の海岸沿いを走るので、海が大好きな私にはたまらない一時となるはずなのですが・・・。しかし、東日本大震災後は、海とは反対側、陸側の町並みも眺めるようになりました。
後免～安芸一帯の沿岸の町並みは、高い建物はあまりなく、標高のある山までは結構距離のある地形です。ここに津波が襲ってきたら、と思うと何とも複雑な思いに駆られます。
今回の出前授業のテーマは「海」。津波の話もします。子供たちには、「とにかくすぐに高台に避難しよう！」と話すのですが、この地域は、単身のお年よりや年配のご夫婦だけの世帯も多いらしく、それらの方のことを思い浮かべると、子供たちに言う「すぐに高台に」という言葉がお年寄りには酷な話なのかも…、と感じるきょうこの頃です。
出前授業の前に安芸市役所に挨拶に伺い、そこでも話題になったことですが、お年寄りの方々をどのように安全に避難させるかが、やはり大きなテーマとなっているようです。
とりわけ、いつ起きてもおかしくないと言われる東南海沖地震の被害が直接影響するこの地域では、津波対策が急務なんですね。
そんな思いの中での授業でしたが、上の写真からうかがえるように、子供たちはとても元気で笑顔いっぱいです。なので、いつもそうですが、授業が終わったあとは、こちらも元気になります。子供たちに感謝です。ありがとう！
写真は、出前授業が終わったあとに、安芸市の海岸に行って撮った沈む夕日です。この美しい風景、そこに住む人々の平安な営みがいつまでも続くようにと祈るばかりです。
